脳のパフォーマンスを激減させない2つの対処法 (科学的根拠有り)
ことを書きましたので、その対処法を示唆していきます。
↓前の記事のリンクです。
10rehabilitationsptjapan.hateblo.jp
では、本題に入っていきます。
人はプレッシャーを感じると、「出来なかったらどうしよう」「失敗したらどうしよう」という不安感が強くなり、日頃の力を発揮できないくなりがちです。
それでは、このプレッシャーや不安感に打ち勝つ方法はないのでしょうか?
結論
①不安感を紙に書き出す
②ルーティン効果を用いる
①のエビデンス研究
方法
実験参加者(大学生67名)を(A、B、C)の三つのグループに分けました。3グループともに2回数学のテスト(ワーキングメモリを使う)をうけてもらいました。
1回目のテストはプレッシャーをかけません。
2回目のテストでは、「よく出来たらお金をあげる」「テストの様子は先生が見ている」などのプレッシャーをかけました。
2回目のプレッシャーをかけた後、
・Aグループは何もせずテスト
・Bグループはテスト直前の10分間に日常会話などをしてテスト
・Cグループは、直前のテストで感じている不安を紙に書き出して、テストの臨む
結果
どのグループも、1回目のプレッシャーがないテストでは、成績に差がありませんでした。
ところが、2回目のプレッシャー下に置けるテストでは、Cグループのみが成績が向上しました。一方、A・B棟グループの成績は下がりました。
結論
自分が感じている不安を書き出す作業をするだけで、不安や緊張感が弱まり、
ワーキングメモリをしっかり働かせることが出来る!
・文章にすることによって、不安を持っている自分を客観視することが可能になるからです。
皆さんも日記などに自分の気持ちを書いているうちに、怒りや不安が解消された経験はありませんか?
それも、この実験が示した原理が働いていたのです。
一日に15~30分程度の、不安を書き出す筆記を数日間続けると、心の病の症状の改善や健康増進といった効果が現れると示しています。
この手法をメンタルライティングといいます。
方法
画面に出ているものを探すために目を動かす、という単純動作を毎日繰り返して行います。そのときの瞳孔の大きさ(黒目)を測定しました。
落ち着いているときは瞳孔は小さくなり、興奮している時は瞳孔は大きくなります。
結果
画面上のものを探している時の瞳孔は、徐々に小さくなりました。
つまり、冷静な気持ちが強まったといえます。
結論
ルーティンのいつもの繰り返しにより、瞳孔が小さくなり、副交感神経の働きが強まることで、冷静さを生み出すということです。
ラグビーの五郎丸選手や、大リーグで活躍していたイチロー選手が、試合の時に
常に行っている動作をすることによって、自分の最大限のパフォーマンスを出すことからも
ルーティーンの大切さがわかります。
ちなみに、僕個人がおこなっているルーティンとして、試験前に目をつぶって五回深呼吸するや、走る前に三回飛び跳ねることを毎日しています。
皆さんもプレッシャーを感じる時には、不安を書き出したり、ルーティン効果を使ったりして、脳のパフォーマンスを落とさないようにすることが大事になると思います。
不安対策系のことが示されているのは勉強本に多いので僕も参考にさせていただいている本を2冊参考文献の場所にあげときます。↓
参考文献
勉強の技術
進化する勉強法