筋トレ・勉強(家事など)の先延ばしに対処する!!?(科学的根拠有り)
筋トレ・勉強・家事など、自分でやらなくちゃと思っているものをつい「先延ばし」にしてしまい、自己嫌悪したりしていませんか?
そんな「先延ばし」に付いての研究と対策法があったので紹介していきます。
- エビデンス研究(先延ばしの条件)
- 先延ばしを加速させる原因
先延ばしする研究はいくつかありますすが、今回は、行動経済学者のダン・アンエリーさんが2002年に行ったものになります。
1 エビデンス研究
参加者の学生を3つのグループにわけ、12週間の学期末中に3回のレポートを書いてもらうという実験でした。
このときの締め切りの設定に3つのパターンを加えました。
1、自分で3回分の締め切りを設定できるグループ
2、学期の最後の講義までにすべてを提出するグループ
3、実験者側が、それぞれ3回分の締め切りを強制して設定したグループ
この3つのパターンでどれが最もさっき伸ばしを防ぐことが出来るのか、を調べました。
結果
最も先延ばしが減ったのは、実験者側が締め切りを設定したグループでした。逆に、最も先延ばしが増えたのは最後の講義までにすべてを提出するグループでした。
自分で締め切りを設定したグループはその間でほどほどでした。
次にお子なったのは前回の内容とほぼ同じで、1番最後の締め切りに遅れたら一切受け取らないと条件を厳しくしました。
その結果、自分で締め切りを設定するグループが最も先延ばしが多い結果になりました。
つまり、条件が厳しくなればなるほど、自分で設定した期限を守れないということです。
2 先延ばしが加速する原因
筋トレや勉強を自主的にするなど、筋トレのメニューや勉強時間などを設定するとき、ほとんどの人が自分の能力を高く見積もってしまう傾向があります。
それは、計画錯誤という考え方で、自分の能力を二倍もあまく見積もってしまうのです。
そして、計画がうまくいかなかったときに、私たちはもっとしなくちゃと焦り、もっと無茶な計画を立ててしまいがちです。
そのことで、今回の研究で示された
自分で決めた期限+厳しい条件
ができあがり、=先延ばしにつながるのです。
一個人の見解
僕自身、筋トレ・勉強を今日はしなくて明日しよう!、思って先延ばししたことが過去に何回もあり、そのたびにさらにきついスケジュールにして、守れるはずもなく、「自分はだめなやつだ」と、自己嫌悪に陥るばかりでした。
しかし、先延ばしの原因と対策がわかると、日々自分で決めたタスクをこなせるようになり、自己肯定感も増えました。
次の記事で、先延ばしの対策をまとめたものを書いていきます。
参考文献
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ダンアリエリー,Dan Ariely,熊谷淳子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/08/23
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (16件) を見る
https://daigoblog.jp/deadline-effect/