ストレスによって脳のパフォーマンスが激減??! (科学的エビデンス有り)
受験や重要な試験の時は、プレッシャーがかかり、不安や緊張感にさいなまれるものです。「頭が真っ白になる」・「パニックになる」などの経験はありませんか?
1 記憶に関して
私たちはいくつかの記憶装置を頭の中に持っています。言語や数学の公式を長い間保持している「長期記憶」、自転車の乗り方などを体で覚える「手続き記憶」、そして
「ワーキングメモリ」と呼ばれる必要なことを短時間の間覚えておく記憶装置があります。
「ワーキングメモリ」とは、人とのコミュニケーション時に働いたり、数学の問題を解いたりするときに働く、いわば 机の広さみたいなものです。
机の上が汚かったり、整理されていないと必要なものがすぐにとりだせませんよね。
2 ワーキングメモリーの研究
方法
実験参加者(大学生93名)をワーキングメモリが高いグループと低いグループに分け
2回のテスト(難しい計算問題)を行いました。
1回目のテストはプレッシャーをかけません。
2回目のテストでは「よく出来たらお金をあげる」「先生たちが成績を見ている」などのプレッシャーになる言葉をかけました。
結果
プレッシャーのない1回目のテストでは当たり前のことながら、ワーキングメモリの高いグループが高得点をとりました。
しかし、プレッシャーのかかった2回目のテストでは、ワーキングメモリの高いグループの得点が大きく下がり、低いグループの得点はほぼ変わりませんでした。
テスト後、どちらのグループも、プレッシャーがかかったといっていました。
結論
プレッシャーで、ワーキングメモリがダメージを受けるということがわかります。
つまり、プレッシャー下において「頭が真っ白になる」「パニック状態になる」ことが起こるのは、ストレスによって私たちのワーキングメモリーが働かなくなるからなのです。
では、プレッシャーのか掛かる場面において、私たちはどうすればいいのでしょう?
解決策
1 不安を書き出す
2 その不安を言葉に表現させる
3 ルーティンを活用する
の三つのことが上げられます。
このことは、次の記事で書こうと思っています!
とりあえず、プレッシャーによるストレスは、私たちの脳のパフォーマンスを低下させルので、対策を立てましょうのことでした。
私たちが漠然と悩まされる不安などには、必ず対策がありますので、その漠然とした不安の正体だけでも知っていると、その不安に駆られたときに自分を客観視することができますよ。(←これは一個人の見解です)
参考文献
↓ 個人的に好きな本です笑