チーズって体に悪いの?!?!(科学的根拠有り)
牛乳は体に悪いということによって、乳製品=悪、となっていませんか?
ですので、今回はチーズはどうなのか?という研究があったので、紹介します。
結論
チーズに悪影響はないし、腸内環境も改善する。
しかし、食べ過ぎには気をつける。
研究①
コレは、コンペンハーゲン大学の研究になります。
実験参加者は15人の健康な男女で、3パターンの食事を14日してもらいました。
1・牛乳が多い食事
2・チーズが多い食事
3・乳製品を制限した食事
期間中に全員の尿と便を調べたところ、
結果①
チーズを食べた参加者は、腸内のSCFAs(短鎖脂肪酸)が増える傾向が確認された。
短鎖脂肪酸とは、腸内細菌が生み出す物質で、リーキーガットの調整にも多大な影響を及ぼしている物質です。
その点で、チーズは腸内細菌を改善する可能性があると考えられています。
研究②(チーズと心疾患の関係)
これは、「乳製品と血管の健康」に関するデータをまとめたレディング大学のレビュー論文になります。
この論文によると
「乳製品と心疾患リスクについて調べた多くのメタ分析が、牛乳や乳製品は心疾患の致死率や、コレステロールなどの悪化との相関がないことを示している。
ただし、この結果にバターだけは含まれない。」
バターだけは体に良くないそうです。
しかし、チーズについては食べるほど心疾患のリスクが下がる傾向がありまして、
・1日145gのチーズを食べると・・・
1・メタボリックシンドロームのリスクが19%減少
2・HDLコレステロールの減少リスクが13%低下
3・LDLコレステロールが6.5%低下
4・中性脂肪に影響なし
とのデータが示唆されていました。
研究③(チーズと体内炎症)
コレは2017年に行われた研究になります。
実験の参加者は、肥満に悩む男女92人二なります。
方法は
1・チーズをがっつり食事
2・バターがっつり食事
の2パターンをそれぞれ4週間ずつ続けてもらいました。
結果③
・1日の層カロリーの内、チーズの量が14%を超えなければ体内の炎症も糖代謝の問題も起きない。
(しかし、バターはLDLコレステロールに悪影響が出た)
チーズが14%を換算すると、通常の人で一日総摂取カロリーが2000kcalの人なら80gで、6Pチーズ4個ぐらいになります。
結論
チーズに悪影響はないし、腸内環境も改善する。
しかし、食べ過ぎには気をつける。
一個人の見解
フレンチパラドックスという言葉をご存じですか?
フランス人は、お酒(ワイン・ビール)をたくさん飲んでいるのにも関わらず、健康状態が他の国の人よりもいいというものです。
その理由今回の研究で判明し、チーズにあるのですね!
発酵食品は、私たちの腸内細菌と協力してくれ、身体に良い影響を与えてくれるので、積極的に食べていきましょう!
とはいえ、乳製品に敏感な人もいらっしゃるので、下に他の発酵食品とその効用について過去の記事を貼っておきます。
10rehabilitationsptjapan.hateblo.jp
10rehabilitationsptjapan.hateblo.jp
参考文献
https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/jf505878a
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28251937
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26907978